Chapter 3 ~ Immunda Animus 不浄の魂 ~
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エルサレムの旧市街地に位置する”ソロモン神殿”と呼ばれる巨大建造物の直下、約50m地点に“神罰の代行者”の実行部隊基地が秘密裡に建造されていた。

 

「カルティスの調査は進んでいるか?」

 

ミカエルは落ち着いた様子で質問をすると、部下の顔を見ることなくモニターに映し出されるデーターを眺めた。

 

「目下調査中です。カルティスが主に使用していると思われるネットワーク・ログの痕跡を解析していますが、全て通信衛星から各国の海上で消えています」

 

「海上… 何処の通信衛星だ?」

 

「米国、国防総省の通信衛星と思われます」

 

「アメリカか・・  カルティスとの接点をすべて洗い出しておけ」

 

「承知しました。ミカエル様、一つ気になる情報を入手したのですが【RT645】についてカルティスが情報を探っているようです」

 

「何!? 奴らは【RT645】をどうするつもりだ?」

 

「はい、カルティスは主に麻薬や武器の密売を行って居るようですが、【RT645】を軍事転用するつもりかもしれません」

 

「人間兵器か…」

 

「カルティスの実行部隊のデーターを収集していますが、指揮官と思われる人物の一人がこの男です」

 

モニターに写っているのは、カリブ海に面するビーチハウスでメキシコの麻薬王と呼ばれる男と一緒に談笑している男の姿だった。

その男の風貌はガッチリした体格で、金髪のオールバックに少し角ばった顎が印象的な顔立ちで、首に掘られたトカゲのタトゥが目についた。

 

「BACCHUS(バッカス)と呼ばれて居ますが、実際の名前は不明です。

この男は米国軍の特殊部隊に所属していた経歴を持ち、メキシコの麻薬密売組織に関係していたようです」

 

「その男と過去に関係している人物の情報も、同時に調査を進めてくれ」

 

「御意に」

* この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

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