Chapter 3 ~ Immunda Animus 不浄の魂 ~
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リリスが何かを感じたように顔を上げる。
「第4層にプロトコル反応... キリト!強制シャットダウンするね」
キリトの視界が突然真っ暗になった・・ ゴーグルを外すと自室に戻っていた。
携帯のリリスに話しかける。
「何?どうしたの?」
「何かが私たちの後を追って来てたみたい... 今は危険だからファイヤーウォールを展開していて情報は何もわからないけど...」
「テンプル騎士団かな...」
「違うみたい。厳密に言うとテンプル騎士団から派生した秘密結社『Plaga ab agente』神罰の代行者と言う秘密結社よ」
「神罰の代行者? 神罰ってどういうことなのかな」
「目的はわからないけど【スイソウノ脳≒】の存在を知っていて、あそこで何かしようとしてる事はわかったわ」
キリトはゾクッとした、自分たちが何も知らないところで”神罰”を名乗る秘密結社が暗躍してる事実を知り、なにか恐ろしい事が起ころうとしていることを目の当たりにしたからだ。